紫陽花の彼女
春休み。三月が半分を過ぎて少し経った頃。
二泊三日で鎌倉・江ノ島へ訪れていました。
ずっとずっと会いたかった女の子に会いに行ってきました。
四年以上前に電子の世界で出会った女の子の隣を歩いて 美味しいものを食べて 他愛のない話をして そんなことができる日が来るなんてね。 びっくりだよ全く。
新幹線の中で食べた米屋のだし巻き弁当が美味しかったり、新横浜に着くなりさっそくエスカレーターの右側をに乗りそうになったり、小田急線のあの独特なホームの音が頭から離れなくなったり、途中横須賀に行きたくて仕方なくなったり、初めて乗る憧れの江ノ電に大興奮したり、予報では雨だったはずが私が着くなりさんさんと晴れ出す鎌倉に驚いたり。
何度訂正を入れてもいっこうにブルスケッタが言えない友人を笑ったり、ふたりで美味しい美味しいと緩やかに横揺れしたり、私がプレゼントしたお土産と絵と手紙に思わず泣いてしまう友人を撫でたり。
朝から由比ヶ浜をひとりで散歩したり大仏様に挨拶に行ったり、私が気になっていた雑貨屋さんにふたりで頑張って探しながら行けばまさかのお店が閉まっていたり、シャッターに貼られた「車に突っ込まれてしまいした。ウオー」という文章にふたりしてポカンとしたり、鶴岡八幡宮にて鳩みくじをしたり、旅先で凶を引き当てた私を友人が死ぬほど笑ったり、入口近くに咲いていた綺麗な桜をふたりして何度も写真に収めたり、友人オススメのソーセージ屋さんにてふたりでソーセージをはふはふしたり、大量の天ぷらをたっぷり時間をかけながら食べたり、小町通りでたくさんお買い物をしたり、お土産を買うたびにからかいあったり、ユースホステルに帰ってから夕ごはんに食べたはんなりいなりさんの稲荷寿司が美味しくてガッツポーズしたり。
そして盗撮されていた。